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シンプルライフと日和やの本棚

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2015年 04月 24日

本・図書・読書の日と「橋をかける」

1日遅れましたが、きのうは、
サンジョルディの日、世界図書・著作権の日、子ども読書の日、
でした。

サンジョルディ〜は女性が男性に本を贈る日(男性は女性にバラを贈る)で、スペインの行事でしたが、
なんでもイベントにしてしまう日本は1986年から、書店が広めたようです。
ちなみにドン・キホーテの命日でもあります。

子どもの読書の日は2001年に文科省が制定。
子どもたちに読書に興味をもってもらおうというねらいのよう。
この頃から学校など積極的に朝の時間を使って、
本の読み聞かせを行うようになりましたね、全国規模で。

ここ十日町市でも、いくつかの小学校で保護者のボランティアが中心となり、
今も活動しています。

⚫︎




皇后陛下の美智子さまが書かれた、この本は、
子供時代の読書の思い出を 、語られたものを
書き起こし編集したものです。

1998年インドで行われた国際児童図書評議会の世界大会で、
「子供の本を通しての平和」と題されて、基調講演をされました。

本から多くの恩恵を受けてきたこと、
かつて愛読した児童文学を再び子供と読み返す喜びを与えられたこと、
子供を持って、新しくエッツやレオ・レオーニやバートンを知ったこと、
さらにトールキンCSルイス、サトクリフ、フィリッパ・ピアス等を知り得た喜び、が語られます。

そして、自らの子供時代の読書の体験を語ります。

▪️

本・図書・読書の日と「橋をかける」_c0345411_23394797.jpg
当時美智子さまの本が話題になり、疎開先で読んだ本が復刻された


疎開していた先に持ってきてくれた本が思い出に残っています。
(世界名作選、山本有三選)
本は楽しみを与えてくれました。
青年期の読書のための基礎を作ってくれました。
ある時は、根っこを与え、ある時は翼をくれました。
そして根っこと翼が内と外に橋をかけ、
世界を少しづつ広げて育っていく大きな助けになったのです。
本が子供の大切な友となり、助けにななります。

読書は悲しみや喜びにつき思い巡らす機会を与えてくれました。
本の中にさまざまな悲しみが描かれており、自分以外の人がどれほどに
深くものを感じ、どれだけ多く傷ついているかを気づかされたのは、
本を読むことによってでした。

読書は、人生の全てが、決して単純でないことを教えてくれました。
複雑さに耐えて生きていかなければならないということ。人と人との関係においても。国と国との関係においても。

▪️

あらためて読んで美智子さまの言葉が、
胸に響きます。


本・図書・読書の日と「橋をかける」_c0345411_23424286.jpg
#875 春になったともっとも感じるのは、このラッパ水仙が一斉に咲いたとき





by hiyoriya1410 | 2015-04-24 23:46 | 読書と私 | Comments(0)


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