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2015年 05月 22日

子ども時代と『石井桃子のことば』

子どもたちよ
子ども時代を しっかりと
楽しんでください。
おとなになってから
老人になってから
あなたを支えてくれるのは
子ども時代の「あなた」です。

石井桃子
2001年7月18日





日本において子どもの本の礎を築いた石井桃子さん。
101年の体験と思考から紡ぎ出された珠玉のことばの数々が、
彼女と時を多く過ごしてきた人々によって本になりました。
冒頭のことばは、1ページめにあります。



本のなかから、そのことばのいくつかを。

私がいままで物を書いてきた動機は、~何度も心の中にくり返され、なかなか消えないものを書いた。~人にも聞かせて、いっしょに喜んだものを翻訳した。

私が子供の本にひかれるのは、どこの国の人にも通じる普遍性があることです。きっと時代の風潮に影響されない根本のところで書かれているからなのでしょう。



児童文学の道へ、の章では、

いい本は年をとらず、いつも新しい 

子どもが、同じ本を何度も読み、そのたびに深い楽しみをくり返せるということは、人間としての自然の欲求からくるもので、知らないまに、自分をのばしているということになるのじゃありませんか。そのためにも、いい絵本は、ほんとにたいせつなものに思えるんです。

その物語が全体として、どっちの方向に向いているかということです。やはり生きているということはすばらしいことだーーこんなこと、子どもは意識的に考えませんがーーの方向に向いていてもらいたいですね。

絵本は楽しんでもらいたいんです。ほんとうに楽しむからこそ、生きてくるし、子どもにも意味のあるものになれるんです。



「子どもの図書館」は海外の自動図書館を視察して、
帰国後書いた本です。その中から、

こどもが、本(文字)の世界にはいって得る利益は、大きく分けて二つあると思います。一つは、そこから得た自分の考え方、感じ方によって、将来、複雑な社会でりっぱに生きてゆかれるようになること。それからもう一つは、育ってゆくそれぞれの段階で、心の中で、その年齢で一番よく享受できる、楽しい世界を経験しながら大きくなってゆかれることです。



本は一生の友だち

本は友だち。一生の友だち。
子ども時代に友だちになる本、
そして大人になって 友だちになる本。
本の友だちは一生その人と共にある。
こうして生涯話しあえる本と
出あえた人は、仕あわせである。
石井桃子

これは本の おわり近くに冒頭同様自筆で書かれたことばです。

この本では、石井さんの仕事、全著作リストや、
辿ってきた足跡、関わった人たちのインタビューなどで構成されています。

はじめての翻訳した「くまのプーさん」は楽しくてしかたなかった、
ブルーナは難しかった、
ポターのピーターラビットの絵本は、満足のいく翻訳ができるような本ではない、
など、興味深い翻訳者のことばに苦労が偲ばれます。

ハチが2歳半くらいから絵本を読んできましたが、
石井桃子、の名前は覚えている様子でした。
本当にたくさんの絵本を日本にもたらしてくれた方だと思います。


絵本のブログを書いています。よろしかったら覗いてみてください。



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#848 夕食にさつまいものニョッキ、クリームソース。黒胡椒をきかせて、もっちりとできました。おいもと粉(薄力粉とコーンフラワー)の割合は2:1くらい


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by hiyoriya1410 | 2015-05-22 23:01 | 読書のまわり | Comments(0)


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