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シンプルライフと日和やの本棚

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2015年 08月 15日

お墓参りと「人間臨終図巻」

十日町に来て、旧盆の3日間お墓参りする慣習があることを、
はじめて知りました。

同じ県内でも飾りつけや食べ物お墓参りの仕方など
随分違うものだと、新鮮でした。
お墓参りと「人間臨終図巻」_c0345411_22251216.jpg
旧盆に必ず食べるのが、ちまきです。
もち米を蒸して笹に三角に包んで、きなこでいただきます。
朝食にいただきます。おいしいです。
多い時には50個くらい親戚が作ったものをもらっていました。
(いまは20個くらい..少なくなりましたが)

お墓参りと「人間臨終図巻」_c0345411_22242072.jpg
この家のお墓は、自転車に乗って3分くらいのところ。
大きな竹林がお墓の背後にあり、夕方行くと蝉の大合唱でした。
少し時間が早かったので人影もまばら。
大概暗くなって子どもたちが提灯をさげて、
お墓に行く人がおおく見られ、不思議に楽しそうな雰囲気が漂っています。
夏休みだからでしょうか。


戦後の大衆小説の大家といわれる山田風太郎の「人間臨終図鑑」は、
著名人(作家、芸術家、英雄、武将、政治家、芸能人など)923人の死に様を綴った本です。



こちらは新装版


持っている本は、1986年に第1刷、上巻下巻の2冊。
(現在の新装版は全4巻)

お墓参りと「人間臨終図巻」_c0345411_22223971.jpg
装丁が気に入ってます、箱入

年代別、洋の東西は順列なく並んでいます。
十代で死んだ人々
二十台で死んだ人々
三十歳で死んだ人々



30歳からは1歳区切りで、上巻は64歳まで。
下巻は121歳で終わっています。

10代で死んだ人々には11人。
八百屋お七、大石主税、アンネ、森蘭丸、天草四郎、藤村操、山口二矢、ジャンヌ・ダルク、中山忠光、大山信子、愛新覚羅慧生
20代には33人、31歳で9人、・・・

その時々で自分の歳で、亡くなった人のページをめくることがあります。
いま生きている自分と同じ歳で、この人は死んだのかと。

上下巻の版には、タイトルの前にこんな一文がそれぞれあります。

この門を入る者一切の望みを捨てよ -ダンテ「神曲・地獄篇」-
一たび 生を受け 滅せぬもののあるべきか  -幸若舞「敦盛」-

お墓参りと「人間臨終図巻」_c0345411_22263730.jpg
#800 風が爽やかで、陽射しは暑い1日





by hiyoriya1410 | 2015-08-15 22:28 | 身辺雑 想 | Comments(0)


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