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シンプルライフと日和やの本棚

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2015年 08月 20日

コウノトリと「宇宙飛行士になった子どもたち」

きのう国際宇宙ステーション(ISS)に向けて、
物資補給船「こうのとり」を乗せた国産大型ロケットH2Bの5号機が
打ち上げられ軌道投入に成功しました。

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写真は油井宇宙飛行士のTwitterより船内と大風の目
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現在ISSには油井亀美也宇宙飛行士が、長期滞在中です。
宇宙飛行士になる人は、どんな子ども時代を送ったのでしょう。
そんな疑問に応えたのが本書。


向井千秋さん、若田光一さん、山崎直子さん、古川聡さんの4人と
その家族(主に母親)に聞いた話をまとめています。
本人の生い立ちと、子育て、成績、スポーツ、友だちなど、
どんな子ども時代をおくっていたのかが、わかります。

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目次は
1 松本零士さん 時間は夢を裏切らない。いろんな体験が未来への道しるべになる
2 向井千秋さん ミカン箱で勉強した文武両道の優等生
3 若田光一さん テストの裏にアポロ11号機月面着陸を描いた小学生
4 山崎直子さん 廊下の片隅で受験勉強した少女の密かな夢
5 古川聡さん ウルトラマンセブンになりたかった少年
6 おかあさんの話でわかったこと そして、宇宙飛行士になるには

向井千秋さん。口癖は「なんでもチャレンジしないとわからないでしょ」
14歳でひとりで上京医者をめざす。「おかあちゃま、勉強させて。お願い。お医者さんになるために、どうしても東京に行きたいの」子どもの頃から弟妹の面倒をみながら親にとっては手のかからないいい子。中学生の時に母親に「おかあちゃま、人を使うには、使われる人より使う人のほうが三粒多くの涙をこぼさないとダメなんだよ」この言葉は母親の心に深い印象を与えたとあります。

若田光一さん。ご夫婦の子育ては「5歳までが一生の土台を作るとき。わけがわからなくても、どんなこともきちんと道理を話して、いい悪いの判断ができるようにしなければいけない。体力をつけ、精神的にも強い子に育てたい」5歳までに土台を作った両親は、それ以後、光一さんの決定にノーと言ったことはないといいます。「自分で決めたんだから、がんばってね」

山崎直子さん。「おとなしい、おだやかな、手のかからない子でした」お父さんの子育ての信条は「質素を旨とすべし、忍耐と我慢を教え、飾らない謙虚さは今でも身についている」直子さんが座右の銘にしていた高村光太郎の詩「僕の前に道はない。僕の後ろに道はできる」「自分を変えられることは変える勇気をください。また自分で変えられないことを受け入れるだけの平静さをください。そしてその違いがわかるだけの知恵をください」

古川聡さん。超常現象に興味を持つ理系の母と文系の父。子育ては「子どもの興味をもつものにいっしょに興味をもち」「とことん外で遊ばせ」自然に夢中になって頭を使う「おもしろいもの」をふんだんに用意してきた。

そして4人の共通点。
堅実でつつましやかな暮らし。「まっとうな生き方」を淡々と貫いている。
子どもの「夢をかなえる」ためのバックアップを惜しまない。
おかあさんたちが、それぞれのやり方で一生懸命、心をこめて子育てしてきた。
夢を育ませ、芽生えさせる。夢を後押しして、かなえるために支援した。
「勉強しなさい」と言ったことがない母たち。自然の中で遊ぶ。
自分で判断させ、結果は引き受けさせる。頭も心もいつも使っていた。
テレビはつけっぱなし、ゲームも本もあった家。お父さんの大きな役割。
よく笑い、よくほめ、きちんとしつけた。

4人とも、すべてのことに好奇心全開、なんにでも興味のある「普通の子」だったとあります。

この本は2009年発行、以前読んだのですが、読み返してまた、なるほど、でした。

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#796 明後日、大地の芸術祭を見に来るヒナギクさんからカワイイお菓子が届きました、美味しい

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オードオリーのクッキー




by hiyoriya1410 | 2015-08-20 23:48 | 身辺雑 感 | Comments(0)


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