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2015年 09月 14日

躍る絵と言葉と『ことばあそびうた』

この絵本もよく読みました。
谷川俊太郎 詩
瀬川康男 絵
15編の詩がひらがなで書かれています。
1973年が初版、長年読み継がれてきた絵本です。

瀬川さんの絵はグラフィカル。
ほとんどが線で描かれて、角ばってデフォルメもきいて楽しい。
丸い独特のフォントのひらがなと対をなして全体が中和されています。

色は全体的に明度が高い黒、朱、黄、緑の基本4色。
軽やかで絵も文字も踊っているよう。




一文字違うだけで意味がコロリと変わってしまう言葉の楽しさが満載です。
谷川俊太郎さんはどのように、この言葉を紡ぎだしているのでしょう。

最初のうたは

ののはな

はなののののはな
はなのななあに
なずななのはな
なもないのばな

な行が半分以上を占める柔らかいやさしい印象。

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うそつき きつつき

うそつききつつき
きはつつかない
うそをつきつき
つきつつく

うそつききつつき
つつきにつつく
みかづきつくろと
つきつつく


月を突いている啄木鳥(きつつき)が目に浮かびます。


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ほかにも

かっぱかっぱらった かっぱらっぱかっぱらった とってちってた

とか

いるかいるか いないかいるか いないいないいるか いつならいるか よるならいるか またきてみるか

とか

ぶったって けったって いててのてって いったって

とか

このこのこのこ どこのここのこ このこのこののこ たけのこきれぬ

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中ほどと終わりに見開きで絵だけが描かれています


読むのも一苦労な愉快な詩です。
すらすら名調子で読むと,
これが、読んでる方も楽しくなるから不思議です。

学校で読むと子どもたちは、知らず知らず笑顔で聞いてくれていましたね。
日本語の楽しさを再確認しました。

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見返し


続編の「ことばあそびうた また」もあります。
こちらは渋い色あい。



#763 通りかかる 経庭の花々も秋らしく

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by hiyoriya1410 | 2015-09-14 23:33 | 絵本とともに | Comments(0)


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