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2016年 01月 23日

吹雪の中の身体感覚と『ゆうかんなアイリーン』

アイリーンのお母さんは仕立て屋さん。
出来上がったのはお屋敷の奥様に頼まれたピンク色のドレス。



「かぜをひいたらしいの。こんやのパーティにまにあうように
 おとどけしなくちゃ ならないのに」

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そこでアイリーンがお届けすることになるのです。
赤い帽子、赤いマフラー、コートにブーツ、手袋をはめて、
ドレスを入れた黄色の大きな箱を抱えて出かけます。
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猛吹雪に大きな箱をあおられながらも、風を押して進みます。

かぜは ようふくばこに からみつき なぐりかかり、
うばいとろうとします。
「わたすもんか、おかあさんが つくった ドレス!」
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からみつき、なぐりかかり~
このページをみていたら、
子どものころ、小さく軽い体が風に翻弄された時の感触を思い出しました。
前からうしろから、右から左から、
見えない誰かの手で揺さぶられているかのような感触。
そしてその楽しさが、なんとも言えず。

苦しくて辛くて困っているのに、不思議と嬉しくて笑ってしまいそうになる、
いろいろな感情がない交ぜになっている状況。
そういう感情が自然の中では自然に生まれるのですね。

さて、お話の続き。
必死に風に抵抗したアイリーンでしたが、
大風にあおられ箱からドレスを持っていかれます。
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さあ、たいへん。
吹雪はますますひどくなり、次第に暗くなってきます。
黄色い箱だけもって雪に埋もれながら、進みます。

やっと明かりの灯ったお屋敷を下にみて、
箱をそり代わりにして、一気に下るアイリーンの爽快な表情。

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そして下ってふと木の幹をみると、
なんと、ドレスが張り付いているではないですか。
「おかあさん!」
と思わず叫び喜ぶアイリーン。
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無事にドレスを届けて一安心。
パーティにも参加して、翌朝お医者さんとともにお母さんのもとに帰ります。

奥様からの手紙には、
ードレス ほんとに きにいりました。アイリーンは すばらしい お子さんですよ。
でも、このことは お母さんが いちばん よく しっていたのです。

こうして、おはなしはおわります。

吹雪の中をひるまず進むアイリーンは、タイトルどおり
「ゆうかんな アイリーン」なのでした。

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#700 この時期、屋根に雪が積もっていない冬が不思議。でも寒い。朝起きると台所は4℃、部屋も5℃
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朝はまだ暗いのです




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by hiyoriya1410 | 2016-01-23 21:00 | 絵本とともに | Comments(0)


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