シンプルライフと日和やの本棚

ihoyiray.exblog.jp
ブログトップ
2016年 04月 29日

「ロバのおうじ」の緑色と生命力

桜が散って、しばらくたつと山々に明るい緑色が見え始めます。
霞かかる春の空に、鮮やかな若緑色が目に飛び込みます。





「ロバのおうじ」はグリム童話の代表作のひとつ。
おはなしは、
平和な国を治めていた王と王妃は、
子どもがいないことがただひとつの悩みでした。
そこで、魔法使いと取引し、子どもを授かるよう約束したのです。
ですが、約束を守らなかったために魔法使いは、
生まれた王子をロバの姿にしたのです。
c0345411_16523164.jpeg
c0345411_16531132.jpeg

立派な教育を受けて、
他の王子とひけをとらない能力を持ち合わせていながら、
その姿から両親に愛してもらえないのです。
ロバの姿でも愛してくれる人を求めて、
得意な楽器のリュートを携えて旅にでます。
c0345411_16542961.jpeg
長い間の旅の後、リュートの見事な演奏に、
あるお城でお姫様に大層気に入られ、
そこで暮らすことになります。
夢にように過ぎてゆく日々。
c0345411_16533177.jpeg




そんな時、お姫様に縁談がある話を耳にします。
お姫様を思って暇乞いするロバの王子。
ですが、お姫様は心からロバの王子を思っていました。
そして、奇跡が起きます。
ロバの王子は人の姿になれたのです。
c0345411_16534280.jpeg
c0345411_16535275.jpeg

ここで描かれる王様は、財産好きで、お妃様は綺麗なお召し物好き。
子どもを望みますが、金貨をごまかし、
その結果生まれたロバの姿の自分の子を愛することができません。

こうした成り行きはいつの時代にもあるものなのでしょう。
愛されないロバの王子は、自ら愛し愛される存在を求めることはできたのです。
c0345411_16563719.jpeg
グリム童話をはじめとする古今東西の昔話には、
生きぬく知恵が描かれているのですね。

絵本になると、切なさが少し緩和されるように思います。
(その良し悪しは別にして)
クーニーに端正な品格のある絵に、
ロバの王子のプライドがみえます。
c0345411_16541612.jpeg
柔らかで透明感ある色彩が目と心に優しい。
描かれるロバの表情に、ちゃんと人としての表情も読み取れるようです。
本質を見抜く目を持ったお姫様の確固たる意志に敬服します。

c0345411_17005681.jpeg
新緑を撮るのは難しい、クーニーさんの緑色は格別です

これまでに紹介したバーバラ・クーニーの絵本はコチラ
にぐるまひいて」「ルピナスさん

#674 ゴールデンウィークに突入も、気温は3月末に逆戻り。こたつは片付けましたけど
c0345411_16572734.jpeg
芝桜の絨毯のようなお庭をドライブ途中で発見







[PR]

by hiyoriya1410 | 2016-04-29 16:29 | 絵本とともに | Comments(0)


<< 『きょうから発酵ライフ』とヨー...      《ジブリの大博覧会》の思い出の... >>