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シンプルライフと日和やの本棚

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2016年 12月 28日

パン切り包丁と爪切りと箸と『燕三条の刃物と金物』(くらし部門)

パン切り包丁と爪切りは箸は、
実家のある三条市で購入。

その3つが紹介されている本を見つけて、
なんだか嬉しいです。



くらしの道具が29社の道具が紹介されています。

包丁・刃物編
パン切り包丁/包丁工房タダフサ
ダマスカルシリーズの包丁/藤次郎
下田型舵/日野浦刃物工房
キッチンスパッター/鳥部製作所
日本剃刀/三条製作所
まさかり/水野製作所
カッターソー/高儀


台所用品編
口打出の湯沸/玉川堂
ユニロイの鋳物ホーロー鍋/三条特殊鋼工所
焼き物用鉄板/サミット工業
柳宗理のステンレスケトル/日本洋食器
角型ランチボックス/工房アイザワ
鰹節削り器/山谷製作所
缶切り/プリンス工業


食器編
カイ・ボンスンのカトラリー/大泉物産
上八角箸/マルナオ
カレー皿/イケダ
ビアカップ/アサヒ
チタン製ビアタンブラー/セブン・セブン

パン切り包丁と爪切りと箸と『燕三条の刃物と金物』(くらし部門)_c0345411_15191025.jpg
爪切りの諏訪田製作所のオープンファクトリー
ショップも工場も洒落てます
爪切りの工程がガラス越しに見学できます


日用品編
つめ切り/諏訪田製作所
爪ヤスリ/柄沢ヤスリ
名刺入れ/武田金型製作所
耳かき/火造りのうちやま
ペンチ/マルト長谷川製作所
農具・アウトドア編
焚火台/スノーピーク
FIELD GOODのシャベル/永塚製作所
山クッカー/ユニフレーム
踏み鋤/相田合同工場
剪定芽切鋏/小林製鉄
パン切り包丁と爪切りと箸と『燕三条の刃物と金物』(くらし部門)_c0345411_15131460.jpg
使い込んでるSUWADAの爪切り、サクッと爪が切れます
使い心地が良く、父、妹も、買い
友人知人にも贈り物にしました

道具が「第1症 燕三条の逸品」として紹介され、
「第2章 燕三条の道具を買う・知る」 で

「工場カルチャー」
「コラム 金属を極める」
「エッセイ 私の愛用品」

など燕と三条の道具にまつわるこまごまを
紹介しています。

奈良晒の中川政七商店が編者となっています。
全国の工芸をベースとし、現代的な要素をとりいれて
日用品を扱ったお店を展開。

現在の社長は、コンサルティングで
売れなかった産地の特産品が息を吹き返しています。
11月頃、NHKスイッチインタビューにも登場していましたね。


燕三条、となっていますが
三条市と燕市は、新潟県の中央に位置する
別々の自治体です。

「燕三条市」はありません。
上越新幹線の駅名が「燕三条」。
ちなみに高速のインターは「三条燕」。

三条は「金物の町」といわれ
燕は「洋食器の町」と言われていました。
近年は「工場の祭典」などのイベントを
両市で開催するなど連携もみられ
道具の町、として県内でも注目度が高い地域です。

以前、友人の誘いで手作りの箸つくりのワークショップに
参加したことがあります。

教えてくれたのは三条に結婚して暮らすことになった人で、
彼女は三条の凄さを
「モノを作るための道具を作れることが一番すごい!」
といっておりました。

確かにそうです。
どんな素晴らしいモノも、
それを作ることが可能になる道具がなくては
作ることができませんから。

三条が金物の町になったのは、
神社仏閣の建築に使われる「和釘づくり」を
江戸時代に始めたことだといわれます。

箸の「マルナオ」も元々は建築で使われる
墨ツボを作っていた会社です。
パン切り包丁と爪切りと箸と『燕三条の刃物と金物』(くらし部門)_c0345411_15261193.jpg
マルナオのお店、工場も隣接
パン切り包丁と爪切りと箸と『燕三条の刃物と金物』(くらし部門)_c0345411_15243128.jpg

パン切り包丁の「タダフサ」しかり
爪切りの「諏訪田製作所」しかり
地域の伝統と産業の延長で続けてきたモノ作りが
行かされています。

実家も市内の多くの人がそうであったように
鍛冶を営んでいました。

金槌(玄能ーげんのう)の頭の部分を作っていました。
それも小さいタイプのものを。
台所の隣に工場があるという、
当時はどこにでもある間取りの家。

子どもの頃は、
火入れの炭の火を見るのが好きでした。
回る砥石で玄能を砥ぐキーンという音も。
家内工場のひとり製作所は、
高度成長期を過ぎると仕事は右肩下がりで、
営業をするという概念のない職人気質の父は
玄能作りを辞めました。

そうして多くの工場はなくなりました。
ですが、残っている職人さんや工場が
今、世界にも販路を広げて
モノ作りをしているのはとてもうれしいことです。

本を見ると、次にほしいものが載っています。
ユニロイの鋳物ホーローの鍋、
鉄なのに薄いというのに惹かれます。
日本の鉄鍋は囲炉裏の上に釣りさげて煮炊きしてしていました。
あの鍋はわりに薄かったはずです。
ル・クルーゼやバーミキュラを使っていますが、
寄る年波、軽い鋳物ホーローはこれから使いたいお鍋です。



ほかにも
平野レミさんの「レミパン」や
有本洋子さんの「ラ・パーゼ」や「フライパン」
も三条産です。

玉川堂の湯沸は有本さんが紹介していて知りました。

「レミパン」は妹のkukuが気に入って使っていました。

これからどんな道具を使いましょう。
使い勝手や作り手の応援になるように
これからも使っていきたいと思います。
パン切り包丁と爪切りと箸と『燕三条の刃物と金物』(くらし部門)_c0345411_15325274.jpg

#601 今朝、起きると雪が降って、外が明るいウレシイ



by hiyoriya1410 | 2016-12-28 23:01 | 身辺雑想 | Comments(0)


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