シンプルライフと日和やの本棚

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2015年 06月 30日

MARUNAO(マルナオ)の箸と『箸(NHK美の壺)』

先日、三条へのMARUNAO(マルナオ丸直)というお箸のお店に立ち寄りました。

お店と工房が2014年11月に新しくオープンしたばかり。
黒を主体としたスタイリッシュなお店です。

入口の取ってっも、このとおりお箸。

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カラー大理石を埋め込んだ和洋にも合いそうなお箸。
カラフルな色は木材に練りこんで作っているので、
時間を経てもはげることがないそうです。
銀のイニシャルを入れることができるお箸。
(イニシャル好きのKukuはこれを購入しました)
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イニシャル入りは後日受け取り

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使い勝手が良さそうな箸の数々

持ち手の太さ、カーブの入れ方が微妙で、持つと印象が違います。
縞黒檀、紫檀を使用したお箸は、一善づつ木の表情は違います。
数グラムのですが重さも微妙に違う。
たくさん比べるとこんなにも違いがあることにびっくり。
箸さきも極細いものから少し太目のもの、丸いもの、角ばったもの。
後ろ重心のもの、中ほどに重心がくるもの。

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市松模様の大理石がアクセント

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木に練りこんだ色、使い込んでも取れない


丁寧に説明してくださったのが、3代目社長のお母様らしく、
1時間ほど色々見せていただきました。

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デミタスコーヒーカップ

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スプーンも切り出して、口当たり部分はなめらかな薄さ

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携帯用のお箸も美しい

日曜日で工房(工場)はお休みでしたが、
平日ならお箸つくりの現場を、見学できるようになっているそうです。

以下はHPからの会社案内。
寺社を装飾する彫刻を生業として1939年に創業。
商標であるマルナオは初代直悦の名と業の起源である墨坪車の丸い形から名付けられた。
細部までの緻密な描写を求める彫刻の伝統技は、高い精度と美しい仕上がりを持つ製品づくりに受け継がれている。利器工匠具の産地であり昔から銘木が入手し易い立地であることから、黒檀・紫檀などの硬木を使用し特性を充分に活かした箸を製造している。
先人の軌跡を踏まえ、更なる木の可能性を探り挑戦する。
そして、卓越した技能を巧みに駆使しシャープなモノ作りに専念する。

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タダフサのパン切り包丁とコラボレーション、取っ手が縞黒檀

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このマルナオといい、爪切りのSUWADAやパン切り包丁でも人気のタダフサ
三条のものつくりの会社は積極的に海外にも進出、活躍です
マルナオも2014年国際家具見本市のイタリアミラノ・サローネに出品するなど、
海外展開も視野に入れたものつくりをしています。

お箸はもちろんですが、コーヒーカップや手になじむ湯呑み茶碗、
箸台やミントケース、携帯楊枝セット、ルーペ、
ペーパーナイフやカトラリー、名刺入れ、ピン、万年筆など、
洗練されたデザインが目を引き、どれも欲しくなってしまいます。



本はこちら。
箸の蘊蓄が盛りだくさん。



マルナオでは先が欠けたりした場合、修理してくれるそう。
長さは少し短くなるけれど、愛着を持って長く使えるお箸です。
みじかにこうしたお店を発見できてうれしいことです。

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お箸の余り木片でオブジェ

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こちらが工房、左側に店舗

#841.5 小雨の降る肌寒い日曜日でしたが、いいモノに出会えてHAPPY


ご訪問ありがとうございます。下のバナーにクリックいただけると嬉しいです。


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by hiyoriya1410 | 2015-06-30 23:35 | 身辺雑感 | Comments(0)
2015年 06月 29日

チョマノモリと「大地の芸術祭 2015」「大地の芸術祭 2000」

この夏7月26日から、新潟県十日町市・津南町で開催される越後妻有大地の芸術祭は、
今回で6回目を数えます。

こちらはその公式ガイドブック。



里山の記憶、旅の思い出
(宮澤賢治「休息」「春と修羅第一集」より抜粋)
ぶりき細工のとんぼが飛び
雨はぱちぱちなつてゐる

からだを草に投げだせば
雲には白いとこも黒いとこもあって
みんなぎらぎら湧いてゐる

帽子をとつて投げつければ
黒いきのこしやつぽ

ふんぞりかへれば
あたまはどての向ふに行く

雲はみんなむしられて
青ぞらは巨きな網の目になつた
それが底びかりする鉱物板だ

ガイドブックを開くと最初にこの詩が飛び込んできて、
「ああ、いいなぁ」なんて思って、誰が書いたのかなと、
よくよく見ると、宮澤賢治の詩でした。

これまでに体験てきた芸術祭の作品をふっと思い出し、
今回はどんな体験をさせてくれるのかしら、と期待感が膨らみます。

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2000年のガイドブック、パスポートはなかった


2000年に始まった大地の芸術祭は、
十日町に移り住んで4年、ハチが3歳の時から3年ごとに楽しんできました。

回を重ねるごとに、妻有の景色が変わり、活況になっていく様子を見てきました。
これまでに見てきた作品で強烈に印象に残っているものをいくつか。



2000年 マウンテンパーク津南周辺に点在した2作品。本間純「森」~ガレージに長さの違う鉛筆が見事に屹立~時間ってなんだ。景山健「HERE-UPONここにおいて」~緑の草むらかと思いきやすべて割り箸~存外きれいだ、もとは木だった。松之山のアリーナ・アブラモヴィッチ「夢の家」~夢をみることが作品になるなんて、部屋の色で見る夢も変わりそうだ。逢坂卓郎「月光を捕えるプロジェクト」~松之山の山奥の棚田に巨大な鏡を置き満月の日にその光を映そうというもの。3歳の半分寝ているハチをつれて夜の山道を走った。8月のお盆の頃、100人近くはいたか。ひたすた月の出を暗闇で待つ体験は滅多にできるものでなく、でも面白い。結果いくつかの鏡にほの白い光を発見し、歓声を上げた。タデウス・ミウロウスキー「無題」~松代町の農舞台(2003)がある広場にジャングルジムのごとき金属の格子にろうそくが数百、数千灯された作品。格子状の中を迷路のように歩くことができた。ろうが垂れてきてスリリング。川西町、ジェームス・タレル「光の館」~静謐な日本家屋。和室の屋根が開き畳の上に横になって空を眺められる。空は見飽きず。お風呂が暗闇でブルーの光が細く走る。湯につかると不思議な感覚になりそう、宿泊できる。
(2003年以降は別の機会に、思いのほか長くなりそうなので)


2012年夢が本になりました


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いつも通りかかるできたばかりの公園で作品作りをしている現場に遭遇。
写真を撮らせてもらおうと声をかけ、ちょっとお手伝い。


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十日町市内のキナーレ近くの南側の公園。
浅井裕介さんの「チョマノモリ」。
チョマは苧麻、麻になる草。
一応越後上布を織っていたこともあるので、タイトルにも惹かれました。

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道路用の白線素材で絵を描き、地面に焼き付けて作る作品。
白線素材が幅60センチほどのロールになっているのをハサミで切ります。
思ったより柔らかい。
ガラズの粒が表面にすべり止めとしてくっついています。

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この日は4名で制作していました。公園わきの道路にも描くのだとか。
楽しみです。


#842 ときどき通りかかる人が声をかけて制作中の人たちと会話しています




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by hiyoriya1410 | 2015-06-29 22:54 | 見たものイロイロ | Comments(0)
2015年 06月 28日

十日町市博物館と「日本の霊性」

哲学者の梅原猛さんは20代の頃にはまった方です。
きっかけは、芸術新潮の連載だったような…

「隠された十字架ー法隆寺論」や「水底の歌ー柿本人麻呂論」を、
推理小説を読むような楽しさで読みました。

「隠された十字架」を面白く読めたのは、山岸涼子さんの漫画「日出る処の天子」を読んでいた影響もあります。
「水底の歌」は万葉仮名で書かれた歌が新鮮でした。
万葉集という最古の歌集がこの時代も読めることに感動していました。

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十日町に住むことになって、思いがけず「梅原猛」の名を聞くことになりました。
平成11年十日町博物の名誉館長に就任されました。
館所蔵の笹山遺跡から出土した火焔型縄文土器が国宝になった頃、
その国宝になるきっかけとなる記事を梅原さんがお書きになったご縁のようです。




この本は梅原猛さんが、平成16年3月13日から20日にかけて、
越後・佐渡を旅した記録です。
糸魚川市から上越市、飯山市(長野)板倉町から上越市に戻り佐渡市へ。
佐渡市から新潟市、新津市、巻町。
寺泊町から弥彦村へ、分水町から和島村、寺泊に戻り出雲崎町へ。
さらに西山町、柏崎市、長岡市へ向かい、最後に十日町市へ。

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十日町市博物館外観

十日町では笹山遺跡、十日町市博物館、菅沼の庭野日敬生家へ。
そのあと湯沢町へ向かい帰途についています。

親鸞、日蓮の日本仏教界の両巨匠が越後に流され、
曹洞宗の良寛、臨済宗の白隠も新潟にゆかりがあり、
さらに近現代の宗教、立正佼成会や創価学会の創始者が
新潟から出ている、とありました。

哲学者として歴史、文学、宗教、地理、芸術とあらゆる方向からご
自分なりの解釈を加えて日本の深層を探究している、
その越後版が紀行文のように読めてしまうのです。

新潟の各地の訪ねた写真が、豊富に掲載されています。



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#843 前日から気温が10℃下がった雨の日。田んぼの緑が濃くなって


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by hiyoriya1410 | 2015-06-28 23:06 | 身辺雑想 | Comments(0)
2015年 06月 27日

写・経と「アウトドア般若心経」

この本は般若心経を、アウトドア~屋外でみつけた看板や暖簾などから集めたもの。

262文字の般若心経は完成までに5年。
写真で般若心経を撮る、まさに写経です。
もちろん現代語訳つきです。




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集めに集めたり

作者は珍しいもの収集家で仏教マニアの、みうらじゅんさん。
以下は略歴。
1958年京都府生まれ。作家、漫画家、イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャン。
武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。
仏教への関心は、もっとも最初の「マイブーム」(みうらの造語で、1997年の新語・流行語大賞に選出された)である小学校時代の仏像ブームにさかのぼる。
社会科見学で奈良・京都の寺院を見学してから仏像に興味を持ちはじめ、寺院で配布されているパンフレットの仏像の写真を切り抜き仏像の感想を添えスクラップにしていた。
高校も、仏教高校(浄土宗知恩院系)である東山高等学校を卒業、各地の仏閣を訪ね仏像を語るいとうせいこうとの共著『見仏記』は、書籍、DVDとなってシリーズ化され、これまでに書籍四巻、DVDが七巻刊行、いずれもロングセラーとなっている(本データは2007年amazonBOOK著者情報より)


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「色即是空」の一部


写真の他に金色に輝くページには、
白抜きの文字で、つぶやきが散りばめられています。

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最初のページ。
そもそもはそうじゃなかったのにそう思いこんでることからの逃げ道 みうらじゅん訳

ものすごくカッコイイ人は、
カッコイイもカッコワルイも考えていないからカッコイイ。

一回じゃダメだよ、何度も何度もくり返し唱えていると、
そのことに集中する余り自分がなくなっていくもんさ。

ただ歩こうよ!意味を求めずに今を生きよう。


みうらさん、カッコイイです。

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「心経」

現代語訳はあとがきの前ページに。
以下は、注目箇所のみうら訳。
「羯諦 羯諦 波羅羯諦 派羅僧羯諦」
(般若波羅蜜多の真言とは、こういうものである。)
「行った者よ、行った者よ。悟りの世界へ行った者よ。悟りの世界へ完全に行き着いた者よ。悟りよ。幸あれ」と。

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生きて死ぬ智慧の般若心経もあり、
いろいろ楽しめます。


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#844 市内のお寺の境内に木漏れ日

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by hiyoriya1410 | 2015-06-27 23:52 | 身辺雑感 | Comments(0)
2015年 06月 26日

両生類無尾目の優雅さと『カエルのバレエ入門』

これはなんといっても、カエルの優雅な姿を描いている
クリントン・アロウッドに拍手です。

カエルの真剣・大真面目な表情と
華麗なポーズが最高にキュートな絵本です。




黒一色で描かれた絵は、とにかく線が細い。
極細密線画。
黒くみえる部分もベタでぬらず、線を書き込んでいます。

冒頭に「はしがき はじめに」があり
おわりに「ちょっとまじめな解説」がありますが、
それ以外の目次は、

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第1部 ポジションと動き
五つの基本ポジション
 第1ポジション 第2ポジション 第3ポジション 第4ポジション 第5ポジション
バーおよびセンターでおこなうポーズとパ
 プリエ アントルシャ グラン・ジェテ パ・ド・シャ カブリオール パ・バロネ アティチュード 
 アラベスク デヴロッペ
パ・ド・ドゥ
 ピルエット アラベスク・パンシェ グラン・ジュッテ プティ・バットマン アティチュード 
 バ・ポワソン

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第2部 カエルのバレエ団 
 終幕のあいさつーブラヴォー! プリマ・バレリーナ 


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基本、右ページにカエルのポーズの絵があり、左ページにポーズの解説が書かれています。
右ページの絵の下に書かれた文のおかしいこと。
例えば、
第1のポジション あほづらはおまけです

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第3のポジション …できるだけ肥らないようにしなくてはいけません
プリエ      こればかりということはないにしても、熱心に練習しましょう
パ・ド・シャ   人生でできるだけ大きな音をたてずにおりることを心がけてはどうでしょうか
カブリオール   …軽い、いたずらっぽい、かわいい動き

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アティチュード  ある感情や態度を表現する

アラベスク・パンシェ おたがいの信頼と調和がなければいけません

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なんとも、言い得て妙、本当に。

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最近、バレエの世界コンクールで日本人が多く受賞するニュースを嬉しく聞いています。
身体の芸術的表現は日本人には、向いているのでしょう。もちろん内的表現も。
繊細緻密な表現力を必要とする、芸能(能、狂言、歌舞伎)が日本には多くあります。  
型を身につける素養もあるように思います。

バレエには、音楽と物語と舞台美術と衣装とスタイルとがあり、
その優雅さに憧れ、
10代はバレエ漫画(アラベスク、SUWAN)に夢中、
20代はバレエ公演を観まくり、
30代は数か月バレエレッスンに通い、
40代は映像鑑賞専門、で現在に至るといったところ。

この絵本でバレエへのワクワク感を思い出したのでした。

最後になぜカエルか。
やっぱりハリのある手足の曲線の美しさでしょう、
と勝手に解釈シテマス。

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#845 巨大重機を見ると血が騒きます。絶妙なバランスはバレエと相通じるものも



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by hiyoriya1410 | 2015-06-26 22:32 | 絵本とともに | Comments(0)
2015年 06月 25日

スローテレビと「世界一退屈なテレビ番組に、病みつきになるワケ」

6月10日放送のEテレ「スーパープレゼンテーション」TEDは、
「世界一退屈なテレビ番組に、病みつきになるワケ」がタイトル。

しばらく放っておいたTV録画のチェックをしていていました。
Eテレの「スーパープレゼンテーション」のタイトルで、
ちょっと気になった「なぜ人気?世界で最もつまらないテレビ番組
何だろうと、見はじめました。


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炎ってみあきません

番組のタイトルは「世界一退屈なテレビ番組に、病みつきになるワケ」。
いきなり、暖炉で炎が映し出され、
これをおよそ12時間、ただただ薪が燃える様子を放ノーカットで送したのだとか。

ノルウェー最大のテレビ局NRAのプロデューサー、トーマス・ヘルムがプレゼンター。
ノルウェーは国土の半分が北極圏、人口はおよそ510万人。
スローテレビの魅力を語ります。

ドキュメンタリーの作品を手掛けてきたヘルムは、

2009年にノルウェーを横断する「ベルゲン鉄道の旅」(436分)を企画。
車窓の風景を延々と映すもの。

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もともと1940年のノルウェーが侵攻された日を振り返る番組を同じ時間進行で、と考えたが
スケジュール的に無理、ならば何か”実時間進行”で番組ができないか、と考えたのが、
この鉄道の旅。
ちょうどその年、ベルゲン鉄道が開業100周年だったこともあり、
40年前とかかる時間は同じ7時間強。(436分)
カメラは4台、3台が外の景色、
この鉄道160か所のトンネルがあるのですが、
その間は、40年前の同じ鉄道の記録映像を放送。
なんと120万人がみたという。
twterやfacebookでも話題になり、
76歳の男性は終点の駅で荷物を取ろうと立ち上がったのだとか。

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横断鉄道のコース

もっと長い番組をSNSなどで提案があり、
ノルウェーの沿岸急行船の旅、120年の航路の歴史を辿る旅でもある、
フッティルーテンの船旅」(8040分)を今度は生中継。
5日間続けての放送、2011年11月スタッフ23名が乗り込んで番組は始まったのです。
行く先々で多くの人々が船を見に来て参加しています。
134時間の生放送は、320万人の人が見たというのですから。
世界で最も長い生中継テレビドキュメンタリーとしてギネス世界記録に認定されました。
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その後も、鳥を観察する14時間番組(webでは87日間)、
サーモン釣り18時間生放送、テレマルク運河の船旅12時間、
四季を楽しめる鉄道の番組を編集して放送。
冒頭の「暖炉の炎」(715分)、
羊からセーターを完成させるまでを撮った8時間生放送「編み物」(795分)、
など数々のヒット作を世に送り出す。

リアルタイムで進行することで、視聴者は自分がそこにいるような気分になります。
それは時間を編集していないから。
扱う題材も、身近なもの、文化に根ざしたものであることが大事。

7週間の船旅の場合も150人のスタッフがいるが、スケジュール表は1枚だけ。
スポーツ中継みたいな感覚で撮っていく。
ストーリーは見る人に作ってもらう。
ずっと見ていることで少しづつ変化を見つけ、考えをめぐらすことになる。

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ギネス記録の134時間〜のTシャツ姿のヘルムさん

ヘルムさんの〆の言葉、
人が、それはダメだろ、ということこそアリだ、笑っちゃうようなネタをね。
人生ってちょっと変なくらいが一番楽しいでしょ。

日本いるノルウェー人にスローテレビについて聞くと
「船旅」景色がきれい。おもしろい
「暖炉」アパートでは暖炉がないから、代わりに
「編み物」全部みるつもりじゃなかったが。リアルで本物を見ている感じ



きっちり作られたものを見る楽しさももちろんあります。
その対極にあるスローテレビもまた、アリだなあと思います。

見る側の想像力をかきたてるテレビって、すごく新しい。
日本でもどこかやってくれないかな。
(日本人にはウケないいかな)

佐渡航路2時間とか、しなのがわを下るとか、にいがたねたですが。

空の雲とか、瀬戸大橋を歩いて渡るとか、ね。


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#846 来月末から開催される「大地の芸術祭」の制作を見学。道路用の白線素材を切り抜いて絵を描いていました。楽しみ





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by hiyoriya1410 | 2015-06-25 22:51 | 見たものイロイロ | Comments(0)
2015年 06月 24日

インド料理と「カレー粉クッキング」

カレーってみんな大好きですよね。

暑い季節なら、サラッとしたカレーもいいし、
夏野菜をゴロゴロたっぷりいれたカレーも。
みじん切りにした野菜をたくさん入れたドライカレーや
最近缶詰にもなっているのを見つけましたが、サバカレーとか。
スーパーの棚にも珍しいレトルトカレーがいくつも並んでいますし。
欧風カレーやインド風、もちろんお肉、野菜、カレールゥーで作る定番も。


こちらの本は、カレー粉を使ったカレーと料理を紹介したもの。
老舗のインド料理店東京銀座のナイルレストランの三代目、ナイル義己さんが著者です。


日本のカレールゥーは世界一美味しい、とか。
誰が作っても見事に美味しいカレーになりますから。
でも、いつも同じ味も味気ない。
そんな時にカレー粉を使ってみては、というのがこの本です。

カレー粉は何十種類もnスパイスを絶妙にブレンドした立派なスパイスミックス。
そう思って料理に使うと、
カレーはもちろんスパイシーな料理が手軽に作れるというもの。

カレー粉はいろいろと使っていますが、
確かにメーカーによってかなり味わいが違います。
辛さがが際立つものや香りが立つもの。
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黄色い缶がナイルのカレー粉

カレーというよりインド料理の展開料理が増えそうなアイデアの本です。

毎日のおかずxカレー粉
あさりとガーリックの白ワイン蒸し、かぶのオリーブオイル焼き、マーボーなす、レンコンの甘辛炒め、鮭のホイル焼き など
サラダxカレー粉
さつまいものマスタードサラダ、ポテトサラダ、春雨サラダ など

気軽にいつもの料理に加えて味の変化を楽しめます。
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使われているスパイスも、微妙に違う
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わが家では、カレーには、
蒸し煮した玉ねぎにカレー粉を加えよく火を入れて、
トマトを加え、カレールウーはとろみづけに1、2個加えるという
ちょっとサラッとカレーを作ります。
コクが欲しくなったら仕上げにバターを入れて。

先日作ったドライカレー
なかなか使えなかった細い筍、みじん切りにして加えたら
筍はふだん食べないハチが、全く気がつかず食べてましたっけ。

何でも、上手くまとめあげてしまう、
懐の深いカレーです。

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#847 ドライカレーを春巻きに、パンにのせてカレーチーズトースト、色々使えます



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by hiyoriya1410 | 2015-06-24 22:18 | 食のまわり | Comments(0)
2015年 06月 23日

般若心経と「生きて死ぬ智慧」

日本で最も知られているお経、般若心経。

生命科学者で歌人の柳澤桂子さんが訳した現代語の般若心経と、
日本画家の堀文子さんの凛とした画。

帯には、「心訳般若心経、科学的解釈で美しい現代語に」。

すべてのページが、黒バックに白い文字で書かれています。
堀さんの花や草木、水母(くらげ)、山脈はどれも有機的で
圧倒的な力をみなぎらせていながら、静か。



ひとはなぜ苦しむのでしょう
ほんとうは
野の花のように
わたしたちも生きられるのです

もし あなたが
目も見えず
耳も聞こえず
味わうこともできず
触覚もなかったら
あなたは 自分の存在を
どのように感じるでしょうか
これが「空」の感覚です

ページをめくると1ページ目に、この言葉が野の花の画。

次ページからは現代語訳、対するように小さめの文字でページ下の五分の1のに
般若心経の原文が記されています。

堀文子さんの画。本では原画を作者指導のもと加工して使われています。

カバー 地吹雪
見返し 春を待つ鳥
扉   ヒマラヤの青き罌粟(poppy)
4-5   くらげⅠ
8-9   春炎
12-13  ヒマラヤの夕映え
16-17  チアバスの夜
20-21  霧氷
24-25  魔王の館
28-29  麦畑に芥子が咲く
31    チェチリアーノ凍る花野

幻想的ですべての画が彼岸を感じさせます。
ポピーは堀さんにとって特別な花です。
ヒマラヤに咲く幻の青い罌粟を求めて、
82歳で5000メートルの高地を踏破しています。
現在97歳。
浮遊感のあるミジンコを描くなど、
極緻の生命宇宙を魅力的に描いています。


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麦畑に芥子が咲く

その後、般若心経の意味と英訳文が併記されています。
英訳はリービ英雄さん。「英語で読む万葉集」(岩波新書)の著者です。

本文から一部抜粋。

一番有名な「色即是空 空即是色」は以下のように。

「色即是空」
形あるもの
いいかえれば物質的存在を
私たちは現象としてとらえているのですが
現象というものは
「空即是色」
時々広告と変化するものであって
変化しない実態というものはありません
実体がないからこそ 形がつくれるのです
実体がなくて 変化するからこそ
物質であることができるのです


気になっていた般若心経の閉めの呪文(ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい)
「羯諦 羯諦 波羅羯諦 派羅僧羯諦」

行くものよ 行くものよ
彼岸に行くものよ
さとりよ 幸あれ

それに続く
「菩提薩婆訶 般若心経」で終わります。

これで
智慧の完成の言葉は終わりました


日本人に般若心経が人気があるのは、
「空」の思想が民族的、風土に染み込んでいるからではないか、
と思います。

262文字で表現された般若心経は、
逆説的に、そこに大きな意味を込めた最強の呪文です。

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#848 午後3時ころ雷が30分ほど、大きな音、雨はそれほど降らず夕方の風邪が涼しくなりました




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by hiyoriya1410 | 2015-06-23 23:28 | 読書のまわり | Comments(0)
2015年 06月 22日

夏至の日と「きこえるきこえるなつのおと」

きょうは夏至。

冬至とは逆に、1年で一番昼が長く、夜が短くなる時期。
夏本番はこれからですが、
太陽が照りつける時間は確実に少しづつ短くなっていきます。

日中はかなり気温があがり蒸し暑い一日でした。
夏らしい表紙のこの絵本をながめながら
夏の計画をあれこれ考えてみたいものです。



さわやかな水色の空とひまわりの花が夏を演出しています。

子犬のマフィンを乗せた車は牧場をめざして走ります。
マフィンがみる夏の牧場のいろんな音。
なんだろうという、好奇心。
いつもと違う場所で、耳をすまし目をこらす。
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車にのったマフィン


マフィンと一緒になって牧場を探検してみたくなります。

うま、うし、かえる、おんどり、ねこにねずみ、ひつじ、つぐみ・・・
動物たちの営みの様々な音をきくマフィン。

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そのとき そらから へやじゅうの いすを ひっくりかえしたような おおきなやまが うごいたような はらぺこきょじんのおなかが なったような おとが きこえました。
いったい なんの おと? 

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嵐は蒸気機関車の音?


夏の嵐に驚くマフィンでした。


どの場面も色鮮やかで楽しくなります。
ほとんどの絵が面で描かれて、動物たちも堂々。
均一に塗られた空や草原が目に鮮やか、
断ち切りで色が塗られていて、広がりを感じさせます。
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大胆な構図

またワイズガードの絵の構図がユニークです。
文字のおき方も文字の色も、ページごとにすべて違います。
場面の色や構図にあわせてあるんですね。

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広がりの場面



こんな雄々しい雄鶏を見てみたい。
柔らかそうな子羊に触ってみたい。


開くだけで気持ちが明るくなる絵本です。


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大人っぽい色のカーネーション


#849 夏至のきょう二十八候は、乃東枯(なつかれくさかるる)、乃東(ばいとう)は靫草の異名で、冬至の頃目を出し夏至で枯れる、これから夏の盛りだというのに



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by hiyoriya1410 | 2015-06-22 23:25 | 絵本とともに | Comments(0)
2015年 06月 21日

桂米朝師匠・【洒落が命】と『落語と私』

2015年3月に89歳で亡くなった桂米朝師匠の特集番組が
放送されていました。

215年6月20日NHK」Eテレ23:00
洒落が命~桂米朝”上方落語”復活の軌跡~

・上方落語の復活
上方落語は、関西の芸の粋を集めたもの
京都祇園、歌舞音曲に興じて
お座敷遊びから~親子茶屋
座敷に大きいお姐さん(年配)を呼んでいた
~歌や踊りにほれ込んでいた、それを落語に生かす


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昭和22年桂米團治に入門
戦後すぐで落語は風前の灯、噺家は10名ほど
漫才の台頭、大御所が相次いで死去
噺を集めだす、聞き書きノートを昭和24年から
落語の量と質を増やしていった~天狗さしと念仏ざし、意味をきちんと知って話す

・落語の虫
小学生の時から落語好き
満州生まれ、姫路育ち
父親が神主、落語の愛好家
法善寺横丁の寄席に連れて行ってもらった

落語を知って私は子ども心にあらためて
大工さんや植木屋さんの仕事を畏敬の念をもって見直した記憶があります
権威や肩書や財産などで人間の値打ちが決まるものではないということなんかは
落語で知らず知らず感得していったのです

子どもにとっては、禁断の世界に思えた
落語は、庶民が生き生き活躍する世界

18歳で東京の大学へ、落語三昧の日々
昭和20年2月19歳学徒動員されるも、腎臓炎になり陸軍病院へ
落語の意味が変わる経験
爆撃の轟音、家も焼かれて、死と隣り合わせの時代
病室のベッドで高座~たちぎれ線香
落語が笑わせるだけでなく、生きる力を持っていると実感した
昭和22年入門

・賑やかな上方落語
昭和30年代、関西に活気が戻る
40年代に入ると独演会は満員御礼、ラジオ出演など人気者に
東京デビューは完成したばかりの紀伊国屋ホール
上方落語家で東京で成功した人はいなかった
文楽、志ん生の時代だった

東京公演の演目に選んだのが、地獄八景亡者戯
上方ならではのお囃子といわれる太鼓、三味線鐘が賑やかに噺に加わる
楽しい地獄をお囃子が演出する(江戸落語にはない)

地獄八景亡者戯DVD


昭和42年5月2日初の独演会
客席は満員、永六輔、小沢昭一、立川談志、安藤鶴夫らも芸にうるさい面々
江戸落語を聞きなれた人々に衝撃を与えた

作家の筒井康隆さん~時代への風刺笑い権威に反発する空気をとらえた、時事ネタをうまく使い、ブラックユーモアも明るく表現
宗教学者の山折哲夫さん~日本人が持っている地獄への恐怖をひっくり返した、死をパロディ化する精神は強靭なもの、芸の世界でそれをやったのがすごい
桂文珍さん~じきじき稽古をつけてもらった、父親が亡くなる前にこの噺をして、落語家になるのを反対していた父親が、にやにやして安心していた

・落語国
いろんな人間がいてこそ、おもろいと米朝さん
桂一門は70人からの大所帯になった
個性的な弟子の面々と弟子が語る師匠

寄席の楽しい雰囲気は余裕から生まれてくるものです。
落語のユーモアとか洒落っ気とかいうものは
この余裕から生まれてくるものです。
落語家は原点に戻って先人から伝えられた
寄席の楽しさを滅ぼしてはならない


お化けのお面や錦影絵など亡くなりかけている芸の保存に尽力する

落語は諸芸の吹き寄せや
歌舞伎や文楽 能に狂言
何でも知っとかんとあかんのや


・洒落が命
落語の寄席「繁盛亭」が60年ぶりに大阪に復活、舞台には米朝師匠の「樂」文字
上方落語化も250人を数えるようになった
平成24年にも新たに動樂亭がオープンした

こんな人が町内にいたらみな助かるとか
こんな人が大勢いたら世の中はもっとよくなるだろう・・
と思われる人はたくさん落語国にいます

大きなことは望まない
泣いたり笑ったりしながら
1日1日が無事にすぎて
やがて死ぬんだ、それでいい

落語は現世肯定の芸であります




しみじみ響く言葉の数々でした。


#850 一日中家にいて休養日、外は曇りと小雨、落ち着く空模様
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by hiyoriya1410 | 2015-06-21 23:22 | 身辺雑感 | Comments(0)